ジャーナル  /  2026.09.29

私たちの茶筅について

SALON DE MATCHA

茶筅

Chasen — the bamboo whisk

一本の竹を割き、削り、束ねる。
茶筅は、抹茶を点てるためだけに生まれました。

茶筅の使い方を見る

I
奈良・高山

500年の歴史The origin

室町時代に高山で生まれた高山茶筅は、最も素晴らしい茶筅としておよそ500年、一子相伝で受け継がれてきました。竹を選び、割き、削り、編む

工程のすべてが、今も職人の手と小刀だけで行われます。

穂先へ向かうほど薄く削り、
側面まで面取りする。
その一手間が、泡のきめになる。

日本の伝統的工芸品であり、作り手はごく限られた貴重なものです。現在世界中で起きている抹茶ブームにより、入手困難とされています。SALON DE MATCHA も、この高山茶筅こそが最上のものと考えています。


II
二つの茶筅

だからこそ、もう一本。Why we chose ours

高山茶筅は、茶会・特別な日のための一本です。けれど、毎朝の一服や、お稽古のために気軽に手が伸びる茶筅も必要でした。SALON DE MATCHA の茶筅は、伝統的な形に倣ってハンドメイドで作られ、食品に触れる道具として第三者機関の試験を経てお届けしています。美しさだけではなく、手軽さと安心も基準に製作していただきました。

左:高山製/右:SALON DE MATCHA。外側からは、ほとんど見分けがつきません。
内側の削り
高山 / Takayama穂先へ向かうほど薄く、側面まで面取り。
Salon de Matcha削りはほぼ均一。わずかに厚みが残ります。
安価な量産品削りが粗く、厚みも不揃い。
穂の硬さ
高山 / Takayamaしなやかで、茶碗に当たる音がやわらかい。
Salon de Matchaごくわずかに硬め。湯にひたせば十分にしなります。
安価な量産品硬く、数回で穂が折れたり、極度に広がることも。
泡
高山 / Takayamaきめが細かく、クリームのように。
Salon de Matchaきめは細かく、泡はやや大きめ。並べて比べなければ、まず気づきません。
安価な量産品泡が粗く、そもそも立ちにくい。
かがり糸
高山 / Takayama太さが揃い、締まりがある。
Salon de Matcha細いですが均一に締められています。
安価な量産品太さが不揃いです。
香り・安全性
高山 / Takayama竹そのものの香り。
Salon de Matcha竹そのものの香り。(第三者試験機関による食品接触材試験済)
安価な量産品薬品の匂いが残ることがあり、処理の内容も不明。
向いている場面
高山 / Takayama茶会・特別な日に大切な茶碗を使用した一服に。
Salon de Matcha毎日の一服、お稽古、旅先。
安価な量産品——
違いが表れるのは内側です。内穂の巻き方と、穂を細く削り始める位置。

安い茶筅を選ぶ前に

  • 箱を開けた瞬間、薬品の匂いがする。漂白や防カビの処理が明かされていないことがあります。
  • 穂が硬く、しなりません。茶碗を傷める原因にもなります。
  • 泡が立たない。抹茶は同じでも、口当たりが変わってしまいます。
  • ひと月ももたずに穂が折れる・大きく開いてしまう。

安物買いの銭失い。茶筅ほど、この言葉が当てはまる道具もありません。

III
使い方

五つの所作From first use to storing

一

ならす

初めて使う前に

茶碗に湯を注ぎ、穂先だけを3分ひたします。中心の内穂まで湯が回るよう、ゆっくりと回してください。熱湯は竹を傷めますので避けてください。竹も生きているので丁寧に。

SALON DE MATCHA の茶筅は高山製よりわずかに硬いため、初回は少し長めに。これだけで、驚くほどしなやかになります。
二

湿らせる

毎回、点てる前に

2回目からも、点てる前にさっと湯にくぐらせます。穂が折れにくくなり、泡立ちも変わります。長く使うための、いちばんの秘訣です。

三

点てる

湯は70〜80℃

温めた茶碗に抹茶を茶杓2杯(約2g)、湯を60〜70ml(目安)。手首だけを使って、前後に速く動かします。流派によって点て方は異なりますが、どの流派も同じことを言います。大切なのは、上手さではなく真心。「おいしくなあれ」と唱えながら心を込めて点てましょう。

四

すすぐ

使ったらすぐに

茶碗に湯を張り、穂先だけを静かに振って抹茶を落とします。残った粉は、指の腹でやさしく。洗うのは汚れた穂先だけで、軸とかがり糸は濡らしません。

洗剤・食洗機・煮沸は使わないでください
五

干す、そのまま

保管まで一続き

くせ直しに挿して穂を広げ、風通しのよい日陰で完全に乾かします。挿したままにしておけば、それが保管です。箱や袋には戻さないでください。

竹は生きています。高温多湿を避けて。使ううちに穂が数本折れるのは、道具が働いた証です。

IV
使い分け

二本を、場面でA quiet recommendation

茶会には、高山を

大切な茶碗を使う席では、穂のしなやかな高山製を。器を守り、泡のきめが席の格をつくります。

毎日には、これを

朝の一服、お稽古、旅先に。

気兼ねなく使える一本を。

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